柳井原貯水池ができて８６年、一度も役割を果たすことはありませんでした。

上の写真は柳井原貯水池の排水樋門です。
柳井原貯水池、この巨大な構造物は与えられた役割を一度も果たすことはできませんでした。
完成以来、貯水池は漏水で貯水できなかったからです。
したがって、この排水樋門も使われることがなかったものと思われます。この排水樋門は下記の写真の右側の堤防の中間所にあります。ここは小田川と高梁川の合流点です。

それではこの貯水池の取水口はどこのにあるのでしょうか。
上の写真の堤防の付け根の右側に操作樋門があります。
下記の写真です。

ここより約２キロメートル上流に取水口があり、そこからサイホンで柳井原貯水池に誘導されるサイホンの閉開樋門が上の写真なのです。完成して以来８６年の歳月が経っています。一度も使われることがなかった、このことからこの構造物が「無用の長物」と言われる所以なのです。