桃花
今朝、夢うつろ、ヒュウヒュウと風の音。春疾風です。
首都圏は大嵐とあります。
春眠暁を覚えず、夜来風雨の声、花落ちること多少、孟浩然の春暁を思い起こします。
私は、この漢詩を習った時から庭一面に散らした花びらは山茶花系の真っ赤な花びらを想像していました。
今朝、「そうか!花落ちること多少の花は桜なのか」
今日から、春疾風を聞くと、一面に落ちた桜を想像するのかも知れません。
その庭は、子どもの頃からの遊び場だった近所のお寺の境内の庭なのです。
その庭のあの五月、山茶花、銀杏、椋の木、大楠、そして桜は今はどんな姿になっているでしょう。
半世紀も前の僕らの遊び場は。
境内で良くソフトボールもしました。ソフトボールはお寺の立派な山門の瓦を壊したな。
それでも、怒られたり、止めなさいと言われた記憶はありません。
当時、子どもを育てる寛容な環境、お寺、地域だったのでしょうか。
山門をくぐれば遠き日蝉時雨 松籟
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