大震災・原発災害に世間の目が集まっている中で、ろくな論議もせず、介護保険法の改悪案が衆院厚労委で可決されています。
この案件もそんな件かもしれません。日本弁護士連合会(宇都宮健児会長)は、橋下大阪府知事が代表を務める「大阪維新の会」が大阪府議会に提出した「公立学校教職員に『君が代』の起立・斉唱を強制する条例案」は憲法上問題とし、可決しないよう求めています。
この問題で、丹羽徹大阪経済法科大学教授の論評がおもしろい、こうです。
「橋下知事が君が代がいやなら公務員をやめろといっている、憲法を守れないならお前こそ知事を辞めろといいたい。1999年に「国旗・国歌法」が制定された際の国会論議でも強制しないと確認しています。強制は憲法と矛盾するという前提があるからです。明らかに政治的に強制を導入するもの、知事が「公務員なら命令に従え」と口を出すのは教育行政への政治的介入。知事も特別公務員、公務員は憲法を守る義務がある。憲法を守らないでいいと言うなら、憲法を変えるために知事を辞めて政治運動したらいいのです」と。
そのとおりです。
「主権が国民に存することを宣言し」た日本国憲法と相容れない「君が代」の体制から国民主権の体制に代わって定着している。
橋下大阪府知事らの動きはファシズムに見える。
官僚的に権力を使って従わせるやり方では尊敬されないのに、強制しなければ起立してもらえないと評された天皇が、「裸の王様」にされた、と腹を立てないのかと思う(笑)
投稿情報: 名無し | 2011/05/28 20:41
学校の先生が決まった事を守らないで生徒に校則を守れと指導できるんでしょうか? 生徒は先生の姿をみて何を思うのでしょうか? それともルールを守らなくてもいいと指導しているのでしょうか
投稿情報: おじさんA | 2011/05/29 19:52
日本国憲法が日本国における最高の「ルール」です。
日本国では、日本国憲法に違反した「ルール」を守る必要はありません。
投稿情報: 名無し | 2011/05/29 23:03
「補足意見」が付され」、「思想及び良心の自由の間接的な制約となる」とまでは認めている物の、日本国憲法よりも「学習指導要領」を優越させた最高裁判所は、違憲の判断ができないようです。
「■補足意見
<須藤正彦裁判長>
最も肝心なことは画一化された教育ではなく、熱意と意欲に満ちた教師により、生徒の個性に応じて生き生きとした教育がなされること。今回の職務命令のような不利益処分を伴う強制が教育現場を疑心暗鬼とさせ、無用な混乱を生じさせれば、教育の生命が失われかねない。一律強制に踏み切る前に、教育行政担当者で可能な限りの工夫と慎重な判断をすることが望まれる。
<千葉勝美裁判官>
司法が職務命令を合憲・有効として決着させることが、必ずしも問題を最終的な解決に導くことにはならない。国旗及び国歌が強制的にではなく、自発的な敬愛の対象となるような環境を整えることが何よりも重要だ。」
君が代斉唱不起立:再雇用拒否訴訟 起立命令合憲判決(要旨) - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/05/31/20110531ddm012040148000c.html
投稿情報: 名無し | 2011/05/31 08:19
ドイツの国会で多数を占めたナチスの横暴に似てきました。
これが彼らの「ルール」作りです。
「府議選挙区の9割を1、2人区にする定数削減条例案も最終日3日に提出、審議抜きで強行を狙っています。」
大阪府「君が代」起立強制条例案/府議会委「維新」が採決強行/きょう本会議 採決狙う
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-06-03/2011060301_04_1.html
投稿情報: 名無し | 2011/06/03 13:34