この巣の中に6雛がひしめきあっています。巣から落下すれば生存は難しくなります。気をもむ日々が続きます。
巣立ちも近いと思われます。雛の成長を見越して、それなりの巣をつくるようつばめに進言したいものです。
6雛の食欲は旺盛です。30秒ごとぐらいの頻度で親鳥が餌を運びます。こんな短時間で餌が確保できるものか
と感心するのです。
わが家の飼い猫が巣の下に姿を現すと、親つばめは急降下し、猫の頭をつつきます。そのスピードに猫も退散します。
燐家の屋根からカラスが雛を伺います。動物の生存競争は厳しいものです。
夜の親鳥は、どこに行くのか、巣の中にはいません。暗闇の中を探すとつがいの親鳥が近くの止まり木に泊まって休んで
います。暗闇の中でしっかり雛を見守っているのです。親つばめは子育てのため一回りちいさく痩せているように見えます。
親つばめは痩せても、この親つばめの子育てまっしぐら、健気な姿に感動するのです。虐待など決してありません。
子つばめの生存の第一の関門は「巣立ちの時期」です。これまでの経験では、全て6雛がいっせいに巣立ちする訳では
ありません。発育の状況により順次巣立って行き、しばらくは電線にとまりながら親つばめから餌を受けます。
巣立ってから子つばめは、1週間近くは巣に帰って夜はやすみますが、やがて巣には戻りません。大空に飛んでゆくのです。
親つばめは、しばらく英気を養うのでしょうか。しばらくしてこの年、2回目の子育てに入り、2回目の子どもつばめが
巣立ち、温度が和らぐ9月には南の国に帰って行きます。
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