上の写真は井原線川辺宿駅の橋脚に書かれている金田一耕助の絵です。鳥の巣のような汚い頭をぼりぼりと掻く、絶好調の金田一耕助です。
横溝正史は自作を語るのなかで、金田一耕助を生み出す秘話を語っています。
横溝正史は疎開する前、吉祥寺に住んでおり、その隣組みに金田一京助の弟がいた、そこで金田一先生のお名前を拝借とあります。
次ぎがまたおもしろいのです。
金田一耕助は菊田一夫のキャラクターからきていると言っていることです。だからあれは菊田一耕助ですよと。
さらに、菊田君は小柄でしょう、あれ貧相でしょう。若いときはやせていたからもっと貧相だったと「貧相」を繰り返しています。しかし、聡明そうな目をしてんので惹かれたのねとあります。
魅力的な金田一耕助の誕生の話はおもしろいものです。
しかも、金田一耕助は一作だけのつもりだったが、思いのほか注文があったと述べています。
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