僕は犬である。名前はある。チロ君と言われている。
先日、僕の飼い主の「父さん」とこんな会話をしたので久し振りに紹介しよう。
それは、僕の毛並みの話だ。「僕は茶褐色一色だ、鼻も、目の色も、爪もそうだ、眉間には小さな白い三日月模様がある」と言うと、父さんは、「チロ君は茶褐色じゃない、ゴールドだ、貴金属では最高の金、金色だ」と言う。
「最近、顎のしたには白髪が生えてきた」と言うと、「それは、白髪じゃない、シルバー色だ、貴金属で言えば、金に次ぐ銀だ」
「金色の動物といえば、遠くのよその国に住むライオンや虎じゃない」と言うと、父さんは「あれこそ、茶褐色じゃない?」というのです。
「父さん、ウソはダメだよ」と言うと、父さんは、笑いながら、僕の目を見詰めながら頭をさすってくれる。
僕も、もう老犬だ、父さんや、その家族と「いつまで、いっしょに暮らせるかな」と思うと、涙がこぼれそうになる。
父さんの健康のためにも、父さんはいやがるけど、なるべく遠くまで散歩させてやろうと思っている。
最近のコメント