水没の真備町、報道では昨日7日の夕方では救助を待つ人は400人、今日の午前には800人とか1000人とあります。数字が大きくなっています。水没家屋をしらみつぶしで調査し正確な孤立者を把握し体制、対策がとられることが求められるのではないでしょうか。泥水も徐々に下がって来ています。人出がなければボランチアを募るのも一考ではないでしょう。
今日の新聞報道では、小田川と高梁川の合流点を下流に移すことができていれば今回の小田川の決壊はなかったのではと言うような大学教授の記事が載っています。これから30年間で行う高梁川整備計画では、合流点の付替えは、その前半で行う計画ではないでしょうか。なるほど、合流点を下流に下げることにより洪水時の小田川の水位を約5メートル低下させる整備計画は小田川治水にとって有効でしょう。
しかし、現状での堤防の決壊を防ぐため河川の最善の管理が取られなくてはなりません。小田川に流れる真備町の中小河川の整備や浚渫、小田川の流れを速やかに流すため小田川自身の断面積の有効な確保はされていたのでしょうか。
あれは確か、1972年の洪水時の船穂地内の高梁川の水位は堤の上から手を伸ばせば到達すと思えるほどの水位にくらべれば、今回のその水位はまだ低いものでした。1972年ごろの小田川の中は、今のように雑木はなく河川敷(二万橋付近)では田んぼが作られていました。(河川敷管理の在り方の一つでは)
この時期の小田川の破堤はなかったのです。
真備町の水没を目の当たりして、かえすがえすも残念至極で、こうしたことが頭をよぎっていきます。
左は高梁川、右は小田川。合流地点近くの小田川導流堤に立って(7日)
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