「小田川決壊の原因のひとつでは」と指摘を受けている小田川の樹林伐採が急ピッチで進み、地域住民は「やればできたのに」口惜しさがにじみます。
今、山陽新聞が「氾濫のメカニズム」として取り上げています。この小田川の川中の樹林だらけの状態でも、国交省岡山河川事務所は「決壊要因とは考えていない」としています。
しかし、小田川を視察した今本博健京大名誉教授(河川工学)は「小田川は樹林化が特に顕著。伐採していれば水位が1メートル近く下がった可能性もある」と指摘しています。
この今本名誉教授の指摘によれば、小田川の水位が1メートルも低ければ越水はなかったことになり、破堤は起こりえなかったことになります。
小田川の樹林化は、小田川のスムーズな流れに抗い、さらに、写真でもわかるよう土砂による河床の上昇を生み、小田川の河積を著しく縮小したのです。樹林化は二重の意味で罪深いものと思います。
国交省が、小田川の樹林化が「決壊要因と考えていない」と言いながら、こんなに早く伐採に対応しているのは・・・・・・・。
それにしても、何事も大事(おおごと)にならないと対策はたてられないのでしょうか。
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