ケイトウ
10日、岡山県は東海・東南海・南海の3地震が連動して発生した場合の津波による浸水影響範囲図を作成し発表しています。これによると倉敷市の大部分が浸水となります。市の新たな対策が必要です。
今日、「津波てんでんこ」、著者は山下文男氏、2008年1月25日の初版(新日本出版社)です。
この中では、明治以来の津波で死者100人以上を数えた8つの津波被害が載せられています。死者2万2千人を出した「明治三陸大津波」、3000余人の犠牲者を出した「昭和三陸津波」、1443人の犠牲を出した「昭和南海地震津波」などについて書かれています。いづれも想像を絶するものすごい巨大津波です。地域の生の声が残されており息をのむ思いです。
「津波でんでんこ」とは凄まじいスピードと破壊力の塊である津波から逃げれて助かるためには、共倒れを避けるために薄情なようであっても、親でも子でも兄弟でも、人のことなどかまわずに、てんでんばらばらに分、秒を争うようにして素早く、しかも急いで早く逃げなさい、これが一人でも多くの人が津波から身を守り、犠牲者を少なくする方法です。という「哀しい教え」を説いています。自分の命は自分で守れ、共倒れの悲劇を防げと訴えています。
著者の実体験から出てきた教訓でもあります。
この本は、このたびの東日本大震災には、どのように生かされたのでしょうか。
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