JA倉敷かさや、JA岡山西、倉敷市の農業を考える会三者は、倉敷市資産税課、農林水産課、都市計画課と交渉しました。交渉事項は次ぎの5点です。
① 1万1千筆を超える署名による要望書(市長宛)「市街化区域農地の固定資産税軽減、倉敷市の総合的農業振興(食と農のまちづくり)を求める」を各部署で閲覧し、それぞれ検討したか。市街化農地の固定資産税が高すぎて農業継続が極めて困難になつている、ーこの認識を、倉敷市当局の各部署はもっているか。
② 市街化区域でも地下は下落している。ところが宅地並み課税にちかづけるとして農地の固定資産税だけ値上げされているのは不合理。また、都市計画税の課税標準全体を公表すべき。そもそも収益を上回る固定資産税をかけることは憲法違反でないか。
③ 浸水被害軽減、防災空き地など農地の公益的機能を評価し、その保全を図る具体的施策を検討しているか。
④ 市街化農地の高すぎる固定資産税等の是正策とし、全国的に都市計画区域の見直し・線引き変更および生産緑地制度の導入が行われている。倉敷市はどう考えているか。
⑤ 農業問題で、「市長のふれあいトーク」を実施してほしい。
以上について、文章による回答を求めます。となっています。
①の問題では、3課とも「固定資産税が高すぎて農業が困難性について」おおむね認識をしめしました。
この要望書は、市長に提出したものですが市長の見解が示されていません。この課題での市長の存在が、まったくありません。
②については、憲法違反、生存権・人権にかかわる問題ではないかに、答弁は市長に求めることにしました。
③ については、都市計画課ではまったく考えていないとありました。市民が苦しんでいる課題に真っ正面から取り組む姿勢がまったくありません。市民の上にあぐらをかくものです。市民はこうした職員を求めていません。
農業を考える会で長岡京市を視察した時、都市計画課の課長は生産緑地制度の導入で、農業の振興を考えることは当然と述べていました。職員の「意識改革」が必要です。もちろん市長の意識改革も必要です。
④ についても計画ももっていません。
⑤ については地域では「市長とのふれあいトーク」をしていますがこういう問題ごとのトークも行うべきでしょう。
市長が言う現場主義「現場に入り、問題点を把握し解決するという」この公約は言葉だけになっていませんか。
今日の交渉では、たとへば、年間に80㌶の農地がなくなっています。そのうち3分の1が市街化区域農地、3分の2は、調整区域農地なのです。都市計画課の市街化区域農地を開発対象と見る市行政の矛盾が明確になりました。
文書回答は「市長選挙」までお願いしたいものです。
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